2011年8月19日金曜日

母をうしなう

毎日、暑い。母が亡くなって2ヶ月がたとうとしている。慌ただしく目が回るように過ぎて行った。そして、新盆を終えた今、しみじみとした喪失を感じてい る。もう、どこにもいないのか。ここ十年くらい、母はもう生きる意欲も力もなかった。子育てを終え、父を失い。家も道路の拡張で失った。何を糧に生きて 行ったらいいのか、もう解らなくなっていたようだ。あきらめといらだち、無力感と孤独に押しつぶされていた。娘の私にそれを埋めることは出来なかった。大 きな病に苦しめられ、入院や手術といった延命もなかったが、それでは幸せだったかと言えば、そうではなかったと思う。人の晩年はそれまでの功徳や努力には 関係ないようだ。しかたなく運命を受け入れるしかないのかも知れない。そして、死後のことなど考える必要はまったくない。母はその通りだった。潔く、頑固 で、譲らなかった。  その母の価値観はたしかに私たち娘にそして孫に受け継がれている。日々、懸命に生活し、一人どこかへ行ってしまった。探してももう みつからない。

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